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「群読詩集」編集ニュース 06号 0121
2004.7. 1
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●目次●
お便り
中学校部会の作業すすむ
脚本づくり講座
吉田靖先生からのメッセージ
コラム 友だちについての学習
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◆お便り◆
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家本様。
拝啓 たまたま知ってしまったので、びっくりしています。
家本様が主催されている郡読脚本の下記URLに、わたしの著作であるはずの「一緒も
いいけど」が、全面的に教材として使用されているようですが、版元である銀の鈴社及び
わたしへの連絡は、どのようにされたのでしょうか?
http://www007.upp.so-net.ne.jp/iemoto/kyakuhon/105.htm
参考とされた「現代少年詩集'01」銀の鈴社の最後にも「ちゃっんと了解を得るよう
に」と一筆がされているはずです。見解をお聞かせください。
☆差出人は、中村恵美(なかむらえみ)
電子お手紙の方はこちらへ nakamu@i-b.co.jp
掠れ声を耳にしたい方はこちらへ 03-5548-0875(直通です)
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一般公開したり、教室でつかったのではなく、認識に誤解がありますが、下記のように
丁重に返信しておきました。
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拝復。中村さんの詩を無断使用したこと、申しわけありません。
じつは、わたしたちの日本群読教育の会で「群読に脚色した詩集」を出版しようという
企画がもちあがり、編集委員をきめて、作業を始めることにしました。
出版計画は、小学校1年生から中学校3年生と高校の計10冊の「群読による詩集」で、
各学年ごとに40編くらいの詩を集めることになりました。
そこで、現在、各詩人のつくられた詩を群読として表現できないか、研究しています。
そのために、会員の作った脚本を紹介しあおうということで、詩の編集委員向けにご指摘
のホームページを開設しました。
編集委員が全国に散らばっていますので、わたしのホームページの1頁を提供して、編
集委員に秘密のキーワードを知らせて、編集委員のみが読めるようにしたつもりです。
そして、お互いに読みあって、このような脚色でいいのか、どの作品をどの学年にする
か、検討しようというのです。
むろん、これらの詩と群読への脚色については、この群読の詩集を出版するようになり
ましたら、出版社にて、著者等の了解をとり、著作料もお支払いするようになります。
これまでも、そうしてきました。
ということで、中村さんの詩は、編集委員のひとりである先生がとりあげ、脚色したも
ので、学校にて使用してはいません。教材化の目的をもって研究的に脚色した原案であり
ます。
したがいまして、中村さんにも銀の鈴社にも、検討途中のことなので、連絡や了解を得
ることはしませんでした。
しかし、中村さんがこのホームページをごらんになったことは、キーワードがもれてい
ることになります。
したがいまして、この頁を閉じ、新たに編集委員むけの資料室を開設し、情報交換した
いと思います。
なお、中村さんの詩を群読教材にするために研究し、編集委員相互で意見交流すること
をお許しいただきたいと思います。
もちろん、出版にあたっては改めてお願いすることにいたします。
以上のような事情ですが、中村さんの詩はただちに消去し、ご指摘のホームページは閉
じるように処置いたしました。
なお、この件については銀の鈴社にもお伝えするつもりです。
大変ごめいわくをおかけしました。お詫びいたします。
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というようにです。
同時に、 URLは下記へ変更しました。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/iemoto/gundoku-si/00.htm
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◆中学校部会の作業すすむ◆
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中学校の編集長の小川悟先生から下記のお知らせがありました。
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前略
月末になりましたので、中学校群読詩の候補リストを添付いたしました。小川・毛利・荻
原で、メール等でやりとりをしながら、選んだ詩40編です。添付ファイルをご覧ください。
原詩についても、ご必要かと思いますが、郵送でよろしいでしょうか。期末ゆえ、少々お
時間をいただけると幸いです。
なお、今後の予定ですが、7月中旬まで、収集・整理作業を続けて、その後、選定。
夏休み期間中に分担して脚本化・・・という流れで考えています。
選定作業が、三人の住居が離れているので、一番難しいかと思います。何か良いお知恵
があればお借りしたいと思います。全国大会の日は無理ですよね。いろいろ工夫します。
また、御連絡いたします。
@『雨ニモマケズ』 宮沢賢治
A『春』 宮沢賢治
B『永訣の朝』 宮沢賢治
C『初恋』 島崎藤村
D『落葉松』 北原白秋
E『汚れちまった悲しみに…』 中原中也
F『雪』 三好達治
G『20億光年の孤独』 谷川俊太郎
H『君死にたまふことなかれ』 與謝野晶子
I『自分の感受性くらい』 茨木のりこ
1『死にたまふ母』の連句から 斉藤茂吉
2『ウソ』 川崎 洋
3『二人の山法師−山師の腰に刃物がある−』
4『ほほえみ』 川崎 洋
5『未来を信じる』 食指(シー・チー)作 財部鳥子訳ー中国
6『大きな心』 武者小路実篤
7『友達の喜び』 武者小路実篤
8『笛を吹く男』 武者小路実篤
9『わたしを束ねないで』 新川和江
10『春の日のながい午さがり・・・・』 新川和江
11『大阿蘇』 三好達治
12『風景』 山村暮鳥
13『わたしが一番きれいだったとき』 茨木のり子
14『ヒロシマ神話』 嵯峨信之
15『人間のうた』 深澤義旻
16『春でぇむん』 照屋林賢
17『風の跳躍』 岡田祥子
18『孤燕(はぐれつばめ)』 劉 信英ー中国
19『少年の日』 佐藤春夫
20『世界は一冊の本』 長田弘
21『忘れ物』 高田敏子
22『なまえの歌』 川崎洋
23『木琴』 金井直
24『夢みたものは』 立原道造
25『詩よお前は』 矢沢宰
A『練習問題』 阪田寛夫
B『冬にさく花がすきです』 門倉さとし
C『夢』 ラングストン・ヒューズ
D『山のあなた』 カール・ブッセ
E「大漁」金子みすず+チャオプラヤー川で(チャーン・セータン)タイ
F 『ギタンジャリ』(ラビンドラナート・タゴール)
G 『霧』(アイップ・ロシディ)ーーーインドネシア
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ずいぶん集めましたね。アジアの詩、すてきです。いいアイデアです。
加川良や尾崎豊の歌なんか、どうでしょう。そうした傾向の人のうたから探すのもよい
と思います。
みなさんのなかで「こういう詩もいいんじゃない」とお知らせくだされば幸いです。
楽しみですね。原詩はいまのところ不要です。
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◆脚本づくり講座◆
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さっそく脚本が送られてきました。
★えらいこっちゃ 畑中圭一 重水健介編★
《読み手・ノート》
ソロ123 コーラス(ソロ以外の全員)
コーラスの「えらいこっちゃ」は大げさに読む。
ソロを、いろいろな子で受け持つようにして、楽しく読んでみたい。
ソ ロ1 えらいこっちゃ えらいこっちゃ
コーラス えらいこっちゃ えらいこっちゃ
ソ ロ1 ぼくの絵が はられたでぇ
大根いっぽん かいただけやのに
コーラス えらいこっちゃ えらいこっちゃ
ソ ロ1 先生 まちごうたんと ちゃうかな
えらいこっちゃでぇ
コーラス えらいこっちゃ えらいこっちゃ えらいこっちゃでぇ
ソ ロ2 えらいこっちゃ えらいこっちゃ
コーラス えらいこっちゃ えらいこっちゃ
ソ ロ2 たんじょう日に よばれたでぇ
転校生の まちこちゃんにやで
コーラス えらいこっちゃ えらいこっちゃ
ソ ロ2 あの子 まちごうたんと ちゃうかな
えらいこっちゃでぇ
コーラス えらいこっちゃ えらいこっちゃ えらいこっちゃでぇ
ソ ロ3 えらいこっちゃ えらいこっちゃ
コーラス えらいこっちゃ えらいこっちゃ
ソ ロ3 委員長に なてしもうたでぇ
規律委員の 委員長やて
コーラス えらいこっちゃ えらいこっちゃ
ソ ロ3 みんな まちごうたんと ちゃうかな
えらいこっちゃでぇ
ソロ123 えらいこっちゃ えらいこっちゃ
コーラス えらいこっちゃ えらいこっちゃ
(間)
全員 えらいこっちゃでぇー
★2年生のワルガキ音頭 いわなべ たいじ 吉田 靖編★
<ノート>
音楽会で「ワルガキ」をテーマに構成したステージ用に考えた群読。ステージでは、この
あとにお母さん役の子が一喝して、子どもたちは「ママごめんなさい」(みんなのうた
1964放送)を歌った。
ソロに重ねるアンサンブルは、リズムをとるように、音量は小で「ワル!ワル!ワル!
ワル!」という感じに歯切れよく読むといいだろう。
ソロ (ソレ!)
コー ワル ワル ワル ワル(クレッシェンドのようにだんだん大きくする)
ソロ いちばん
コー ワル!
ソロ よふかし あさねの アンサンブル ワルワルワルワル(音量小)
コー あくびっ子
ソロ かおも あらわず アンサンブル ワルワルワルワル(音量小)
コー はも みがかない
ソロ おみずをちょっと アンサンブル ワルワルワルワル(音量小)
コー ながしておいて
ソロ おかあさんには アンサンブル ワルワルワルワル(音量小)
コー あらったふり
ソロ いいわけ くちごたえも アンサンブル ワルワルワルワル(音量小)
コー いちにんまえ
ソロ (ソレ!)
コー ワル ワル ワル ワル
ソロ いちばん
コー ワル!
ソロ 二年生は
ソロ いちばん
コー ワル!
ソロ (ソレ!)
コー ワル ワル ワル ワル(クレッシェンドのようにだんだん大きく)
ソロ いちばん
コー ワル!
ソロ しゅくだいわすれも アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー おぼえたぞ
ソロ きょうかしょ ノートも アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー そろえない
ソロ えんぴつ 学校で アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー けずってる
ソロ ハンカチ もたずに アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー ズボンで ふいて
ソロ ふでばこ かじって アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー したじき なめて
ソロ しかられ 立たされ アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー ろうかに 出ても
ソロ そろじょうずに はんせい アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー また してる
ソロ (ソレ!)
コー ワル ワル ワル ワル(2行目と同じ)
ソロ いちばん
コー ワル!
ソロ 二年生は
アン いちばん
コー ワル!
ソロ (ソレ!)
コー ワル ワル ワル ワル
ソロ いちばん
コー ワル!
ソロ ろうかを かけぬけ アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー そうじを さぼ
ソロ あっちに ちょっかい アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー こっちに いじめ
ソロ ないた カラスが アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー また わらう
ソロ こわいもの しらずで アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー けが すりきず
ソロ ハラハラ ドキドキ アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー 親なかせ
ソロ かたで かぜきる アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー じろちょうさん
ソロ なかまも ちょびっと アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー できてきて
ソロ カバン なげだし アンサンブル ワルワルワルワル
(音量小)
コー そとあそび
ソロ こんな としごろ だれにも あった
アン たずなの かからぬ
コー 王さま時代
ソロ (ソレ!)
コー ワル ワル ワル ワル
アン いちば−ん
コー ワル!
ソロ 二年生は
アン いちば−ん
コー ワル!
★吉田靖先生からのメッセージです★
吉田靖@長野です。ワルガキ音頭の1と3を脚本に加えました。音楽会では、2だけを
群読しますが、1と3も同じ調子でやることを想定して書きました。
今日、子どもたちと練習していて分かったのですが、ソロに重ねるアンサンブルは、1,
2,3,4」とリズムを刻むように「ワル!ワル!ワル!ワル!」と表現するのがいいよ
うです。やっぱり、小さい子どもですので「声を小さく」と言うと読みの勢いもなくなっ
て、「読むのが嫌なの?」っていう感じになってしまいます。上のやり方だと勢いがあり
ながら音量を調節することができそうです。
群読をやってから歌を歌うと(音楽会の練習中ですので)、歌だけ歌うときと比べて歌
声が良くなるような気がします。音楽の先生は「声がそろうよね」と言います。多分、リ
ズムに乗った群読は、仲間と一緒に息を吸って声にして出すという作業を歌よりも分かり
やすく体験できるのではないかと思うのです(特に小さい子は)。群読は歌を歌う準備運
動にもなっている感じです。しかも、体だけでなく、仲間を意識するという心の準備運動
にもなるのではないでしょうか。私にとって群読は、算数でも音楽でもあらゆる場面で大
活躍する、とても便利なスペシャルツールです。
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◆コラム 友だちについての学習◆
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子どもの友だち関係は下記のようになります。
A いっしょにいる
↓
X 刎頚の交わり
Aは何人かの幼児が砂場にいます。けれども、それぞれ勝手なことをして遊んでいます。
一緒の場所にいるのですが、一緒にはアソンデいません。でも、近くにいて、場を共有し
ています。これが子どもの友だちとの最初の交わりの形です。
最後のXは到達点です。「走れメロス」のメロスとセリヌンティウスとの関係、刎頚の
交わり・水魚の交わりです。
このAとXとの間にはいくつもの階梯があります。子どもたちはそのひとつひとつの階
梯を上りながら、親友をつくっていきます。その間、いろんなことがおこります。そのい
ろいろを子どもたちに想像させ、そのとき、どうすればいいのか、考えさせるとよいでし
ょう。
友情は美しいけれど、そうなるまでがたいへんで、醜いこともあります。信じていた友
友にとつぜん突き放されることもあります。
そういう人間関係の機微や二面性を子どもたちに認識させ、そのなかでどう生きるか、
考えさせたいものです。